全日本クラブ野球選手権大会(ぜんにほんクラブやきゅうせんしゅけんたいかい)は、日本野球連盟加盟チームのうち、クラブチームとして登録しているチームを対象に毎年行われている大会の事をいう。
クラブチームは、企業チーム(会社の公式な野球部として企業が中心となって運営する組織)と違い、会社の同好会、あるいは地域や学校の出身OBらで結成するチームなどがあり、運営費を参加する選手や地元自治体、市民らから提供される後援会費用などで賄っている。クラブチームとして出場する場合、義務教育を終了するか、高校・大学生であってもその野球部に所属していない場合であれば誰でも競技者登録を行うことは可能となっている。所定の手続きさえ行えば日本野球連盟主催の公認大会に参加することが可能である。
この大会は、都市対抗野球大会や日本選手権といったビッグトーナメントになかなか出場する機会が少ないクラブチームの交流と、実力日本一を決定する機会を提供しようということで1976年から毎年開催されている。開催地は創成期を除き当初西武球場であったが、クラブチームの草の根を拡大したい主催者の考えにより、1996年の函館開催を皮切りに、関東と地方の隔年開催が続いてきた。2010年の第35回大会は2年連続で西武ドーム開催となっている。
長年にわたり、「同一の企業に所属する選手が10名以上いるチーム、及び広域複合企業チーム(実業団登録扱いのクラブチーム)は、クラブ野球選手権に出場することはできない」という規定が存在した。しかし、社会人野球日本選手権大会の出場要件を整理した2010年からは、原則として企業登録以外(広域複合企業チーム扱いのクラブチーム含む)のすべてのチームがクラブ選手権の予選に出場することが可能である。ただ、従来からこの規定に触れないクラブチームでも、特に企業チームから転換したチームによっては、スポンサー企業やチーム運営の方針から当大会に出場しないチームも存在する。
なお、いわゆる日本選手権大会改革の一環として、2006年の第31回大会から、本大会の優勝チームには社会人野球日本選手権大会の出場権が与えられることとなった。
歴代優勝チーム等
(最優秀選手の所属はすべて優勝チーム)
【回】
【年】
【開催球場】
【参加チーム数】
【優勝チーム】
【最優秀選手】
1 | 1976 |
明治神宮野球場 | 10 |
全浦和野球団 | 大沢尭投手
2 | 1977 |
後楽園スタヂアム | 10 | 全浦和野球団 | 高田曠晴投手
電電関東グラウンド
明治神宮野球場
3 | 1978 |
横浜スタジアム | 12 | 全浦和野球団 | 横田晃明捕手
4 | 1979 |
西武球場 | 12 | 山梨球友クラブ | 沢登公投手
5 | 1980 | 西武球場 | 11 |
オール常交 | 鈴木秀幸投手
6 | 1981 | 西武球場 | 11 | 大和クラブ | 高田光投手
7 | 1982 | 西武球場 | 11 |
全足利クラブ | 田代賢司捕手
8 | 1983 | 西武球場 | 11 | 全足利クラブ | 吉田慎司投手
9 | 1984 | 西武球場 | 12 | 全府中倶楽部 | 恩田雅一内野手
10 | 1985 | 西武球場 | 12 | 全足利クラブ | 今井勉投手
11 | 1986 | 西武球場 | 12 | 全足利クラブ | 瀧澤昭雄捕手
12 | 1987 | 西武球場 | 12 | 全足利クラブ | 吉沢勇投手
西武第三球場
13 | 1988 | 西武球場 | 15 | 五大化学クラブ | 木佐貫功内野手
西武第三球場
14 | 1989 | 西武球場 | 15 | 全足利クラブ | 亀田明投手兼指名打者
西武第三球場
15 | 1990 | 西武球場 | 13 |
静岡硬式野球倶楽部 | 石川勝則投手
西武第三球場
16 | 1991 | 西武球場 | 13 | 天城ベースボールクラブ | 永吉慎一内野手
西武第三球場
17 | 1992 | 西武球場 | 13 | 一関三星倶楽部 | 渡辺政史投手
西武第三球場
18 | 1993 | 西武球場 | 13 | 全足利クラブ | 野中俊正内野手
西武第三球場
19 | 1994 | 西武球場 | 13 |
全伊勢崎硬建クラブ | 清水純内野手
西武第三球場
20 | 1995 | 西武球場 | 13 | 全足利クラブ | 五江渕誠司投手
西武第三球場
21 | 1996 |
函館オーシャンスタジアム | 14 | 鹿島レインボーズ | 高橋純一投手
上磯運動公園球場
22 | 1997 | 西武球場 | 13 | 全足利クラブ | 椎名博士外野手兼指名打者
川崎球場
23 | 1998 | 岩手県営球場 | 14 | アムウェイレッドソックス | 貝塚茂夫捕手
雫石町営球場
24 | 1999 |
西武ドーム | 12 |
WIEN'94 | 小野裕之外野手
25 | 2000 |
長野オリンピックスタジアム | 14 |
全伊勢崎硬建クラブ | 星野誠司内野手
26 | 2001 | 西武ドーム | 15 |
大和高田クラブ | 山下浩之投手
27 | 2002 |
橿原公苑野球場 | 16 | 大和高田クラブ | 中井修内野手
鴻ノ池野球場
28 | 2003 | 西武ドーム | 15 |
札幌ホーネッツ | 澤田真一投手
29 | 2004 |
静岡草薙球場 | 16 | 全足利クラブ | 津久井進之介外野手
西ヶ谷球場
30 | 2005 |
インボイスSEIBUドーム | 15 |
NOMOベースボールクラブ |
藤江均投手
31 | 2006 |
足利市硬式野球場 | 21 |
和歌山箕島球友会 | 吉岡大志投手
太田市運動公園野球場
32 | 2007 |
グッドウィルドーム | 16 |
茨城ゴールデンゴールズ | 北野偉也投手
33 | 2008 |
周南市野球場 | 20 | 茨城ゴールデンゴールズ | 佐々木健太外野手
防府市スポーツセンター野球場
34 | 2009 | 西武ドーム | 16 |
トータル阪神 |
上里田光正投手
35 | 2010 | 西武ドーム | 16 |
所沢グリーンベースボールクラブ |
片山文男投手
36 | 2011 | 西武ドーム | 16 | 大和高田クラブ | 中須賀慎之介外野手
大田スタジアム
注釈
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^ 企業登録チームがクラブチームに衣替えする場合、しばらくの間は企業チーム並みの実力を維持することがみられ、既存のクラブチームとの実力差が大きくなるおそれがあったため。
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^ クラブ選手権の予選にエントリーするチームは、日本選手権の予選に出場することはできない。日本選手権の予選出場を選択したチームは、クラブ選手権の予選が始まるまでに日本野球連盟に申請を行う。
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^ 2011年は東日本大震災の影響で日本選手権が中止(第82回都市対抗野球大会と共催)されたことから、優勝チームの推薦出場は行われない。
関連項目